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言葉...


父は高齢です。かなりの頑固オヤジです。

先日、父の姉が倒れて陸前高田まで会いに行った....
気丈にしていたらしく、
その姉の顔を、ほっぺを、おでこをあちこち何度も引っ張ったり突いたりしながらおしゃべりして来たらしい。

今日は実家に行った。
庭を見ながら、ぼんやりとお茶を飲んでいると、
先日のお見舞いの帰りに産直で母が買い物をしている姿が、父の姉の若い頃の姿とオーバーラップして見えたらしく、その事を....言葉少なに遠くを見ながら....そして少し寂しげな笑みを浮かべて....言葉にしていた。


父の様に高齢になると....
今まで生きて来た人生の中での忘れかけていたシーンが何かをきっかけに不意に甦ってくる事があるのだと思う、そして高齢であるという事が、いい意味で精神とか、感情に故意に色づけする事なく、淡々と無色透明な言葉として現れる...。

私は、父の口から出るこういう言葉が嫌いではない。

何か上手くは書けないけれど、
とても大切な事がそこにあって、私はその時感じた気持ちを忘れてはいけない様に思っている。


by tutino-oto | 2009-07-12 20:42 | 母の日常、父の日常 | Trackback | Comments(0)
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